ホーリーとカトレアとアネモネとハツユキソウとオオオニバス 前編

とある騎士団の大規模任務にて出払った中、城に残った1チーム5人
ホーリー、ハツユキソウ、カトレア、アネモネ、オオオニバスは城の花騎士用宿直室にて城内を守護すべく集っていた

「暇ね…」
と椅子に座り憂鬱な表情で本のページをめくるのは美しさと自信を全面に出したような、魅力溢れる女王のオーラと長い赤髪の持ち主カトレア
そこにすかさずツッコミを入れるのは妙に全体的に青と白の厚着をした可愛らしい美少女、ハツユキソウ
「いやいやいや人から漫画借りて読みながら言われましても、っと言うかさっきまでメチャ熱中してましたよね私が声かけても返事ないくらい!?」
「すでに読み終えたわ、今は優雅そうにページをめくってるだけよ、他には何かないの?」
「そりゃたくさんありますけどここに持ってきてると思ってるんです?また今度取りに来てください」
仲の良さが伺えるやり取りにテーブルを拭きながら話に入るのは紫色の髪に儚げな雰囲気の似合いそうな美少女、アネモネが今は年下のじゃれ合いに笑みを浮かべつつ質問する
「ところで優雅そうにって漫画でもカッコつけて読むものなの?何気に読書好きだってのは知ってるけど」
「幽閉歴十数年のベテランから言わせて貰うと読書位しないと暇で死ぬわ…後どんな時でも優雅さは忘れないわ」
と言うカトレアに宿直室の小さなキッチンからこちらに向かいつつ声をかけるのは、明るめのブラウンの髪にハツユキソウとは対照的な大胆な衣服に身を包んだ不思議な雰囲気の美女オオオニバス
ともう一人、こちらは暗めの茶髪をポニーテールにした明るく元気そうな美少女、腕にはチームリーダーの腕章が巻かれてるホーリーも会話に入る
「幽閉とかサラッと暗い過去に触れたね」
「まぁ冗談で言える位成長したんですね、今度デンドロビウムさんに報告しましょう」
「う・る・さ・い・わ・ね、それより暇ね、何か・・・ないかしら?面白い話とか」
と聞くとそうそう面白い話が転がってるわけはないとアネモネらは言うがその手の話題は得意とばかりにホーリーが話し出す
「そう言われると、あぁそうだ、そういえばあの脚立の伝説、知ってる?」
「脚立ってあれですか?あの高いところのものとか取る・・・?」
「私もよく高いところの掃除で使うけど、どういった話?」
「いや、なんでも普段から大事に使われてる脚立は時に恩返しをしてくれるらしいよ」
と説明するホーリーをオオオニバスは心配そう(主に頭)に見つめる
「あなたはいったい何を言ってるんですか?」
「ホントね、もしかして物には何か宿る的なものなの?」
「そういうのなのかな?わかんないけど、なんか害虫が出た時に身代わりになってくれたとか、囮になってくれたとかいう話があるよ」
「前職で掃除をしたりその場を指揮したりはしましたが・・・害虫が出た時に脚立担いでるというシチュエーションには遭遇しませんでしたね」
「でも実際ナイトボルグ決戦の調査段階で脚立が活躍し成功した任務もあったらしいんだ」
「あぁ私も聞いたことがあるよ」
「知っているのか!?、雷電!!」
アネモネにハツユキソウが勢い良く誰が知るとも限らないネタをぶつける
「・・・それ私のこと?」
「いえお気になさらずにちょっと言ってみたかっただけですから、はい」
「そう?とにかくどこかの遺跡・・・?だったかな?から脱出する際囮として使ったらしいよ」
みんなでどうやって囮にしたんだのやったのは誰だなど話題になる、しばらくの後、脚立について話も出揃うと

「結論出ちゃったね・・・」
「そう・・・だね・・・」
「えぇ・・・ってなんなのよこれは!?」
いつの間にやら出てきたホワイトボードにはデカデカと結論!と丸で括られた『脚立は高いところで作業をするもの』っとある
「まぁそうなるでしょうね」
「むしろそれ以外の何に使うのか・・・」
ホワイトボードには×をつけられた『実は害虫に投げつけると大ダメージ?』や途中案の『囮なら案山子でいい』や『掃除に使おう』等の言葉で埋め尽くされていた
「可憐な美少女5人が集って脚立について議論をしちゃったよ・・・」
「話題振ったのあなたよ?」
「美少女だなんてそんな、照れますね」
「結構みんなでわいわい、楽しかったよ」
頭を抱えるホーリーに各々感想を述べる、オオオニバスはその間にキッチンに行きお茶のおかわりを持って来て入れる
「ありがとう、でもおいしい紅茶で女子会っぽいのに話題間違えた・・・」
「というか女子会って何話すんでしょうかね?」
「一般的には恋の話、とかでしょうか?」
「あの・・・恋の話って私達・・・その・・・相手が一緒・・・」
全員の沈黙の後
「無理に女子会らしくしなくてもいいんじゃないですか?」
と流すオオオニバスにカトレアとハツユキソウが食いつく
「そうね!まぁさっきのも話としては面白かったしね」
「幸せならそれでOKです」
それに乗らんと新たな話題を思い浮かべるホーリー
「オーケーオーケー面白い話ね、んーとね、そうそうこの前の新年会、覚えてる?団長無しの女の子だけなやつパート1」
「あーあれは面白かったですね!、ワイワイすごかったですね!」
「あれは、ワイワイで済む話だったのかしら?」
「・・・私はオオオニバスと任務で外してたから別の日にやった・・・パート2?に参加したから見てないけど・・・そんなすごかったの?」
「確か参加した人から”カオスだった”と聞いていますね」
花騎士には団長を想う者も多く団長と一緒の新年会も楽しいが団長を組み込むと遠慮する者や席を外した団長を探す者、他の騎士との交流よりも団長を優先する者などが出たり
帰省する物、見回り等の業務があるもの、それほど多くない一般の兵士の帰省に代わりに見張り台に立つもの、等あるのも
団長自身がが『花騎士のみの新年会を時期をずらし別に開いてはどうか?』と提案し、人数が多いため何回かに分けて開催されたのだ
その最初の新年会を思い起こす3人にオオオニバスとアネモネは興味を示しホーリーもそれを見て話を続ける
「みんな泥酔してたからねぇ、突如隠し芸!とか言って忍の人たちが壁に張り付いたりしてたしね」
「それは・・・一体・・・?」
「・・・こう言ってはなんですがゴキブリみたいですね」
直接見てはいない二人が苦笑いで評価する
「それだけみんな酔ってたんだね・・・」
忍法ゴキブリの芸を酔いの勢いで処理しようとするアネモネにオオオニバスもうなずく
「まぁね♪でそれにウメさんが別の芸で対抗したんだけど」
「ウメさんが?・・・」
「瓦でも割ったんですか?」
「惜しいねー、ウメさんは力試しをしたんだよこう・・・机をね、割ったのよ」
「まぁウメさんなら・・・」
「デコピンでね」
一瞬固まる二人
「ちなみにデコピンに見せかけて攻撃魔法で割ったんじゃないわよ?それなら私にも出来るけど、あれは少し魔力での体の強化したくらいね、とてつもないわよ」
アネモネは君なら出来る?という視線でオオオニバスを見るが静かに首を振るだけだった
「化け物ですね、西の荒野はもうウメさんにお任せしていいと思うんですよ私達要りませんよね?」
ハツユキソウの言い分を後半スルーしながらホーリーは続ける
「まぁあそこまでいくとデコピンも立派な芸だよ、ちなみにレッドジンジャーさんやモモさんは無理って言ってた、後出来そうなのは・・・」
「デンドロビウムは出来そうね、あの時は別々だったけど今度割ってもらってみるわ」
「理不尽な暴力が机を襲う!!」
「ちなみに実は後日談があってね?」
「なによそれ、知らないわよ?」
興味津々なみんなに内緒話をするように
「実はウメさんその時の記憶がないらしいんだけど・・・」
「まぁあれだけ呑んでれば、記憶の一つや二つなくなりますよ職務等忘れて騒ぐことっていう団長命令もありましたし」
「うん、で翌日ね、悪戯したウサギノオをウメさんが注意した時に『ダメじゃないか、ウサギノオちゃんも任務はしっかりしないと、お仕置きだ』ってデコピンしようとしたらしいんだけど・・・」
落ちを予想したハツユキソウは既に笑っているがそれに続けて
「『殺さないで!お願い、ちゃんとするウサ!!』って命乞いをしてその後はしっかり任務したらしいんだけど、怖がられたウメさんしばらく凹んでたよ」
耐え切れず笑い出すみんな
「ブフッ、ハハッそれはそうですね、死にますもん!」
「それで凹んでるウメさん・・・可愛い・・・」
「えぇ珍しい姿ですね」
「そういえばあの集まりの後くらいにウメさんがウサギノオとお茶してるのを見たわ」
「多分お菓子かなんかで怖がらせたお詫びでもしたんだと思うよ?結構ショックだったみたいだし」
「そういえば手作りのお菓子・・・おいしいらしいよ?カンヒザクラさんとかが言ってたよ」
「おいしいお菓子、そういえばちょっと小腹も空いたわね、何か摘める物はないかしら?」
とひとしきり話題にした後、カトレアはお菓子などをしまってある戸棚に目を向けるもおそらくは空腹と幼さと元気を持て余してるFNに空にされているだろうという結論に至った・・・
少しげんなりとキッチンの方をみるとちょうどオオオニバスが何かを持ってくるところだった
「ちょうどよかったです、そうだろうと思って、これ、作ってみたんで食べてください」
コトリと置かれた大皿には点心、あんまんやにくまんだろうか?饅頭が乗っていた
「意外なもの作ってたね」
「えぇ、団長が食べたがっていたので習作ですが」
「おいしそうじゃない!いただくわね!」
「私もー!」っと皆手に取りかじる
早速かぶりつくカトレア咀嚼し首をかしげながら齧った断面を見ていた
「ふぉれは・・・はに?」
「それは・・・あぁ菊菜をつけた物ですね、どうでしょうか?」
「うん・・・もぐもぐ、うん」
ごくりと飲み込みオオオニバスをみつめる
「おいしい・・・わね、でも先に言わないとイメージと味が合わなくてびっくりしたわ」
と評する横ではホーリーが別の饅頭を頬張っていた
「ん!!?辛ッ!?カレー!?ってか饅頭に入れるのってこんな辛くする!?」
「どうですか?」
「クソ辛い」
なるほど、と意見を聞いている横ではハツユキソウが
「ん~あつんまい!これチョコレートですね、あったかいチョコ、とっても甘くておいしいです!」
「ちょっと今口の中辛いから一口ちょうだい!」
「え、嫌ですよ?」
「もう、意地悪しちゃだめだよ」
水を持ってきたアネモネを横にハツユキソウに迫るホーリー
「いいからよこす、の!」
無理やりチョコまんを奪い口に頬張るが
「!!あっふ!あっふい!!」
「大丈夫?ほらお水飲む?」
アネモネの差し出す水を受け取るもそのままハフハフと咀嚼しはじめ
「ん、ゴク、ん~まい!はー死ぬかと思った」
「無事だったんだね」
「大丈夫だよ!相当熱かったけど」
と水に口をつける
ハツユキソウが横で「私熱いの得意なんです、辛いのも得意ですが」とドヤ顔をしている
「なら食べてみてよ」
とハツユキソウに渡されるカレーまん、すかさず一口食べる
「うんぐんぐ、スパイシーな感じでおいしいですよ?」
「マジで!?」
「ちょと私も一口いいかしら?」
とハツユキソウから受け取り頬張るカトレア
「!!?はら!?、うぐ・・・はー!はらい!はらいは!!みず」
予想し持ってきていたオオオニバスから水を引ったくり一気に飲むもまだ辛いのか少し涙目だ
「はぁ、危うく魔力暴走するところだったわ」
「そんなに辛いですか?」
「そうでもないですけど」
「「ね?」」
「意外と仲いいわね」
「声そっくりだしね」
「何言ってるんですか、まぁ参考にはなりました」
そう言っていつの間にかつけていたメモをしまう
「でも団長ってこんな辛いの好きだっけ?」
「いえ、どうしても執務の合間に片手で摘める軽食的なものがいいと言われたので、目覚ましにと少しスパイスを入れただけです」
「火を噴きそうだったわよ」
「この前の討伐の時吹いてましたもんね!」
「私くらいになると火くらいどこからでも出せるわよ」
「妖怪火達磨ここにあり!ですね」
「雪女に言われたくはないわね」
「妖怪対決はいいから」
「「妖怪ちゃうわ!」」
とホーリーがオチをつけ、改めてあんまんと言われたものを頬張る
「すっごいおいしい・・・」
「バナナオーシャンは結構片手で摘める物を好む人多いんですよ」
「そういえば、そうですね、屋台とかも多いですし」
「そうなの?」
「えぇ、遊びに全力だったりしますから」
「それは・・・すごいね、なんていうかほんとに全力だね」
アネモネはバナナオーシャン出身のオオオニバスとハツユキソウの説明に苦笑を浮かべる
「あぁ、多いってだけで全部じゃないですよ、ウィンターローズは逆にそういうの少ないんですよ、こう、食事には必ずあったかいスープ出てきますしね」
「そうね、各家庭のスープはそれぞれの家庭の味だそうよ」
「なんかそう聞くと外食ならラーメン屋とかおでん屋とか多そう」
「あー多いですねーそういえば外食とかデンドロビウムさんとか結構食べ歩いてるらしいですよ」
「!?」
ふと身内の名前が出て驚くカトレアにホーリー、オオオニバスが続く
「案外食べ歩きとかしてそう」
「確かに、今でも様々な調査や任務を行っているようですし息抜きもしてる可能性はありますね、手早く食べられますから」
「ふ、ふん、悔しくなんかないわ今度から私もめいいっぱい食べ歩いてやるんだから!」
「・・・私も普段はそんなに食べ歩きとかしないからそういったのも楽しそう・・・かな?」
皆今度自分達も任務で当でする時に食べ歩こうとの思いに至ったがここで誰かに聞こうか?一番食べ歩きしてそうな花騎士は誰だろう?との疑問が上がったがホーリーの
「そりゃアカシアさんだと思うよ?」
との声で皆が納得してしまった
「確かに間違いないと、思いますね!」
「いつかお勧めのお店でも聞いてみるといいかもですね」
「既に色々頼られてたりするかもよ?」
「ありえそう」
と談笑は続く



とある国のとあるところ・・・
「へ・・・へっくちっ!!・・・なんでしょう、風邪などとは無縁なのですが、まぁ少し体も冷えましたし、こちらですか?オススメのおいしいお店というのは・・・」
「伝説の傭兵さんにしては意外ね、とにかくお店はもうすぐよ!この私にかかればおいしいお店なんてちょいちょいちょいよ!この辺りならここで決まりね・・・」



戻って城控え室

饅頭を食べ終えたカトレアは椅子に深く座り動けなくなっていた
「ちょっと、苦しいわね・・・」
「まぁ結構食べたしね、とりあえず広い城内に花騎士は私らだけだし…見回りでも行ってくる?」
「面倒ね」
「まぁそうそう何も起きないですよ~」
心底嫌そうな顔をするカトレアに賛同するハツユキソウ
「ついでに掃除もしちゃう?」
「私は遠慮しておくわ、というか掃除はメイドがしてくれるじゃない、異常事態も知らせてくれると思うから私達はノンビリしておきましょう?」
もっともらしく言うが確かに緊急時等の為に待機人員としてこの広い城で5人がバラバラに居てるよりも一箇所に固まっておくべきとホーリーも納得しノンビリすることに…再び本を読み始めるカトレア
「あ、結構その漫画気に入ってるんで・・・しょ・・・」
とっくに読み終えたと言っていた漫画を読むカトレアにホーリーもツッコムもその言葉は続かずガチャリとドアが開き奥に見える人物…いや害虫物?に釘付けになる
「キシャーー!!!」
お互い止まったのも一瞬、奇声を発しドアより若干大きな体でドア周りの壁を吹き飛ばし襲って来る蟻型の害虫、突如として崩れる平和な時間が戦いの時間に変わるのは一瞬だった




向かってくる害虫に何処に持っていたのかすかさず手斧にて応戦するオオオニバス
横っ飛びで立てかけてあった槍を手に取り構えるアネモネ
それぞれ熱と冷気を帯びて片や少し不機嫌そうに、片や慌て気味なカトレアとハツユキソウ
そこにホーリーがすかさず指示を投げる
「ここじゃ狭いから外に出すよ、オオオニバス、アネモネ、壁ヒビ入れるから吹っ飛ばして!ハツユキソウは援護に!」
「私は?」
「カトレアは魔法溜めといてドデカイやつ!」
「「「「了解」」」」
すかさずアネモネは敵に接近オオオニバスに向かって振り下ろされる前足を斬撃で払う
「助かります」
「隙を見て吹き飛ばそう」
「よーし前衛も居てるし、今なら安全!」
とハツユキソウの冷気が攻撃しようとする害虫の手が凍りづけにする
ぎぃぃ!と一瞬動きが止まるもバリンッとすぐに氷は割れてしまうが二人が息を合わせる時間には十分だった
「いくよ」「このぉ!」
槍と斧の背の部分での息のあった攻撃に吹き飛ぶ害虫、飛ぶ先の壁にはすでにホーリーの短刀が10数本大きな円を書いて突き刺さって居た
そのまま壁を突き抜ける害虫を追って飛び出すカトレア…害虫の飛んだ先に逃げ遅れた人が居ないことを確認すると攻撃に移る
「じゃあ、燃え尽きなさい」
害虫が吹き飛んだ先が空間ごと一瞬で灼熱に包まれる、栄花祭、ナイトホルグ戦を超え、さらに成長したカトレアの強さを見せ付けるに十分な威力
「相変わらずすごいね」
後を追って4人が飛び降りが感想を述べる
こちらを振り向きドヤ顔のカトレアの向こうの爆炎の中から風の刃がカトレアに迫る
「まだ!!」
「っ!?」
声を聞き迫る刃を片手で魔力の壁をぶつけるようにかき消す
「無事ですか?」
確認するも
「この私の魔法を耐えただけじゃなく傷まで…」
指先から流れる血を舐めとり怒りを顕にした笑みを浮かべる
「カトレア、冷静にね、ほら深呼吸して」
ホーリーの言葉にムッとするもおとなしく深呼吸をするカトレア
そして燃え尽きる炎を睨むとその中から姿を先ほどの害虫が姿を見せる
「無傷ってマジですか!?」
「こいつは私に任せなさい」
相手を確認しカトレアが前に出る
「それは危険・・・かな、今ので効かないならあの害虫とんでもない強敵だよ全員で当たるべき」
「今ので効かないからよ、あれで効かないならあなた達の攻撃通じないわよ?こいつは私が相手をする、だから…」
「だから別に侵入した害虫がいるかもしれないからそっちに当たって欲しいって事?」
ホーリーがカトレアの言葉を続ける
その言葉にカトレア続く
「そういうことよ、たとえアイツみたいなのが出ても・・・確かにありえない位硬いけど今の感じなら攻撃力は並ね、なら勝てなくても持久戦に持ち込めばいいわ、こいつを倒した後で私が駆けつける」
「現に吹きとばせましたしね~なるほど、ならサーチアンドバトルで行くんです?わたしは集合場所でお留守番でいいですね?」
「ベストはデストロイ、ですね、害虫かハツユキソウを見かけ次第仕掛けましょう」
ハツユキソウの案にオオオニバスがさらりと攻撃対象にハツユキソウを入れる
「や、やだな~冗談ですよ、もちろん私もサーチする側で、はい!ハツユキソウ、頑張ります!」
「では、緊急任務開始、城内の策的、会敵した場合は可能なら殲滅、メインは持久戦を、見つからなければ大広間に集合、オオオニバスは北をアネモネは東を、私は西を、ハツユキソウは南を、何より命を大事に!では任務スタート!」
号令を言うホーリーの元にもう一度害虫の風魔法が迫る、それをカトレアがノーモーションで打ち消し「行って!」とのカトレアの声にそれぞれ走る
それに反応しようとする害虫に牽制の火球をぶつけながら
「アンタはこっちよ!」
と皆を追おうとする害虫の前に仁王立ちする
標的はカトレアに移行らしく奇声をあげ魔法を打ってくる、それをあしらいながらカトレアは皆への信頼と少しの不安を胸によぎらせていた





saidオオオニバス



皆と別れ廊下にて部屋の様子を確認しながら見回り思う
…この任務他の騎士に援護が期待できないというのもありますけどそれ以上に難解ですね
一つが城まで害虫が出た…報告もなく突如城内に出現した点
二つめはカトレアさんの攻撃が効かなかった点
前者に関しては西の荒野の害虫など例はありますが城内とは…
後者が特に厄介ですね、もしカトレアさんで倒せなければクジラ艇くらいしか対抗策はなくなる…あの程度の大きさでは異例ですね…
とにかく早期に解明、収集しなければなりませんね…おや?気配?
「はっ!」
廊下を曲るとその瞬間ビーチボールほどの大きさの球体が飛んで来た
即座に身を捻り躱しついでに斧を叩きつける
叩きつけられた恐らく芋虫型の害虫は壁に埋まってしまった
…思わず瞬殺してしまったかと思いきや害虫は消えず蠢いている、トドメを刺すべきかと近ずくと先程と同じ方向からもう一匹突撃して来た
「こんのぉッ!」
ステップしつつ体を回転させその力そのまま斧に伝え全力で叩きつけ相手の攻撃に攻撃を重ねる…


saidアネモネ


さて…みんなと別れた私はひとまず倉庫などの区画を見回ることにした
爆薬などもあるから周りの壁も特別になって居るこの壁は簡単には壊せないからここで遭遇すると私なら廊下全体を雷で埋め尽くせる、私に優位な場所、あの害虫を相手にするならココがベストだけど…
「居るかな?」
居なければ別の場所を見回ることになるけど
「ってあれ?脚立?」
ふと廊下の真ん中には脚立が立って居た、片付け忘れだろうか?もしかしたらメイドが作業中害虫を発見してにげたのかもしれない
「よっ」とつい癖で片付ける為に畳んで持ってしまう、勿論見回りがメインなので周りの警戒をしながらだけど…
っと倉庫のドアを開けようとするがカギがかかっている…別の倉庫の脚立かな?と思っていると奥の廊下から何か曲がって来る…いや…まさかと思いつつ脚立をその場に立てかけ槍を構えると曲がって来たのは通路ほぼいっぱいの大きさのカブトムシ型の害虫…向こうもこちらを認識したようで得意技の突進を繰り出そうとして来る
本来私なら問題なく倒せる相手だけど…
壁に槍で斬撃をするも壊せそうにない、つまり正面から突進に挑むことになりマズイ…けどそうも言って居られないね
「正面衝突…やるしか…ない!」
魔力を高め雷の龍になると突進して来る害虫に対して此方も突撃する
お互いの必殺技が激突する!



saidホーリー


「さて、サーチサーチっと」
見回り、害虫がいないか確認していく
害虫を探す足がだんだんと速くなるのを何度も落ち着こうと、カトレアは必ず勝つしそれより見逃さない事が大事だと自分に言い聞かす
リーダーという重圧、さらにメンバーが全員自分より強いパーティということのジレンマを抱えているホーリー
気を奮い立たせ焦る気持ちを抑え見回る、ふと廊下を曲がった先からドカン!と音がなった、私は慌てて駆けつける
「見つけたー!」
思わず声が出る、見るとドアが破壊され蛾タイプの害虫が中庭に出るところ!?
まずい、取り逃がすわけには行かない!!
「いくよ!」
素早く駆けつけながら自前のナイフに魔力を流し自分の周りに展開する、害虫を追って中庭に出ると同時にナイフを飛ばす。一つが当たるも残りを躱される
再びナイフに集中、操作し追撃を図るも害虫はこちらに向かって光線を撃ってきた
私は咄嗟に身体の魔力を高めガードする


saidハツユキソウ


さてさて、みんなは探索へ行っちゃいましたね
一応見回ってますが
逃げ遅れた人がいれば流石に逃げるための殿くらいしますけど…
逃げ遅れた人も居ないみたいですし
害虫とは出来れば当たりたくないですし…
もう帰ってもいいんじゃないですかね?
カトレアさんの魔力に吸い寄せられたりとかしないかな…?
いいつつしっかり見回りますよ、っと
「集合場所の大広間に出ましたね、ウッカリウッカリ、テヘペロ☆」
来てしまったものは仕方ないですからね、様子を見ましょう
まぁこんな隠れるところも何もないところ…上の気配とか気のせいですよね!
ほかのドアとか蜘蛛の巣まみれとか見間違いですよね
…真ん中に何か…黒い…
「ってなんか穴空いてる!?」
ホールの真ん中に大きな穴が開いてるもしかしたらここから出て来た?
「よーし大発見ですね、これは速やかに帰って報告してこないと!」
っと私が踵を返すと同時に入り口に向かってはかれる糸
残念な気持ちで再び正面を向くと上から落ちて来た大きなクモ型の害虫が私の前にドスン、と着地する
振り返ると塞がれた入り口、前方には巨大な敵みたことあるこのシチュエーション
私は大きな声でこう叫ぶ
「アナタはロックマンのボスキャラか!!!」

五人の戦いが今始まる

  • 最終更新:2018-09-01 18:09:55

このWIKIを編集するにはパスワード入力が必要です

認証パスワード