ホーリーとカトレアとアネモネとハツユキソウとオオオニバス 後編

とある騎士団が大規模任務にて出払った中
留守番中のホーリー、ハツユキソウ、カトレア、アネモネ、オオオニバスは突如現れた異様な耐久力を誇る害虫と戦闘に入っていた


saidオオオニバス


いも虫型の突進と私の斬撃がぶつかる、ザクリという害虫の切断の手応えをを感じるかと思いきやガキン!っといつもと違う手応えを感じます
力比べでは私に分があるようで相手は後ろに吹き飛んでいく、が致命傷にはならなかったらしく、丸まった体を解いて着地し踏ん張ってみせた
「まさか…」
この害虫も先ほどの害虫のように硬いのでしょうか?
と思う間も無く最初に会敵した害虫が再び回転し飛んでくる、合わせるようにもう一匹も攻撃体制に入っている、止める手はない…
一匹目を交わし二匹目も何とか回避に成功するも狭い廊下を生かし壁にバウンドする様にこちらに飛んでくる
「っく!?」
躱すのが間に合わないと判断し斧で軌道を変えて攻撃をそらす、その刹那で体制持ち直しすかさず来るもう一匹を再び躱す
躱し、そらし、いなし、躱す、ステップを踏み相手を完全に把握しステップを踏むように避ける
相手攻撃の合間に反撃を試みるも・・・相手の攻撃はおさまりそうになくその隙もありません
普段なら多少強引にこちらの攻撃をはさむのだけど、相手があの堅さとなると下手に手を出してお互いに攻撃を受けると相手は無傷な可能性が高い・・・
だがダメージに見えなくとも蓄積されている可能性もある、一方的に攻撃を与える機会を伺わないと・・・
「ここです」
斜め下から飛んでくる攻撃、これを待っていた、交わしざま斧の裏面で害虫を叩き向きを変える、変える方向は廊下の奥へ浅く水平に飛ぶように・・・
水平に吹き飛んだ害虫はそのままでは長い廊下の端まで行ってしまうため回転を一旦とく・・・その間に・・・
もう一体の害虫に対して思い切り斧で近くの壁に向かい押し込むように切り付ける
今このわずかな一対一、この間にどれだけ攻撃を加えられるか
「いきます!」
最初の一撃と同じように私の攻撃なら害虫を壁や城の床にめり込ませることが出来る、ならばとそのまま埋まった害虫に対し連続で斧を振りぬく
「せやぁ」
もう一体の害虫が戻ってくるまでおそらく数秒、この間に出来るだけの攻撃を行う
今だけ可能な防御を考えない連打、通常このサイズの害虫に加える攻撃としては異例ですね・・・
そして・・・
何度か切りつけてる間にふと感触が変わり切り裂く感触に変わった、それは害虫が纏っていた光が消えた瞬間です
もしや光る固体ではなくダメージを防ぐ光を放出していたんでしょうか?
光が消えた理由はダメージ量が防げる量を超えたから?
そのまま切り込むといつもの感触と断末魔その奇声と共に害虫が光となって消える
との疑問も刹那に胸のうちに押しやりもう一体の害虫に向き合う
吹き飛ばされた先で回転をといて踏ん張りこちらに対しもう一度回転攻撃開始する害虫と一対一で戦うことが出来る
回転し飛んで来たのをそのまま打ち返す、もう苦戦はありえない、吹き飛ばした害虫に向けて斧を投擲する
吹き飛ばされた害虫の後を追う斧の一撃当たるその斧に魔力を込め強烈な回転を与える、回転したことにより一撃、二撃とヒットするそのまま集中力と回転力を上げていく
その回転速度あがりキーンと音がする、そしてそのまま害虫を覆っていた光もとけダメージが通ったのか「ギギャッ!?」との奇声と共に光となって消えた
気を抜かずしばらくそのまま辺りを警戒してみるが新手は来ないみたいですね
「ふぅ」っと一旦意識を戦闘から警戒のレベルにまで下げる
小さい割にはてこずってしまいました、他の人も遭遇している頃なら共闘するべきかもしれませんね




saidカトレア

おかしい…戦闘が再開してから私は牽制代わりに最初の攻撃と同じ攻撃を放った、そしたらあの害虫は炎弾を躱した…?
最初の一撃が全くダメージにならなかったにもかかわらず同じ攻撃を避ける理由は何?
最初の防御で魔力切れかとも思ったが元気に最初と同じみみっちい攻撃魔法を繰り出して来る、つまり“当人の魔力”は切れていない…
という事
躱す余裕があるから躱してるだけかと思い攻撃を連打してみると必死に逃げている
それもそうね、効かないなら食いながら突撃して来るはず…
最初皆で対処した時アネモネはこいつの攻撃を”腕を弾いて”防いでいた
つまり衝撃をも防ぐ防御魔法や高い魔力による身体強化の防御力ではないわね、それなら私の攻撃を防ぐほどならアネモネのとっさの一撃くらいなら弾かれずに少なくとも受け止め拮抗してるはず
その後吹き飛ばされていたし…
・・・ダメージのみを防いでいる?そんな防御魔法があるのかしら?
「はぁ、らしくないわね、さっさと焼き尽くしてみんなを助けに行こうかし、ら!!」
害虫の足元を発火させ足を取られてる隙に真上にためておいた先ほどより大き目の炎弾をお見舞いする大きな爆発・・・
ちょっと大きすぎたかしら?
これで終った?また攻撃が飛んでくるかもしれないと警戒しつつ軽い風魔法で煙を払ってみる・・・
その瞬間にこちらに飛び出してくる害虫
「んもう、しつこいわね!」
炎弾を打ち込むも思ったより早く横に回避される、ギィ!!と勝利の雄たけびのつもりなのか私に接近しながら腕を振り下ろす
ふん、っと私は不機嫌さを隠さない私と害虫の間の空間、害虫に近い空間が爆ぜる、吹き飛ぶ害虫
通常遠距離な花騎士はやむなく接近戦で対処するか回避、下がって距離をとるかだけど
私ならではの距離のとり方、訓練騎士がよくやる必殺の魔力を貯めて不発する魔法の暴発による小規模の爆風、私なら周りに充満している魔力(これでも加減してるのだけど)で溜めなしノータイムで行えるから距離をとるならこれでいい
とはいえ私も少し煽りを受ける・・・
方向性を定めないから接近している花騎士ごと食らってしまう、室内で使えなかった理由がこれだ
害虫は何があったのかわからず警戒している
連打してみようか
その害虫の足元を起爆させる、よけた先の足元も起爆させる、それを続ける、すると今まで光っていた害虫の輝きが消えた?
もしかして?と思いながら連打はやめずにとにかく今のうちに攻撃してみる、最初と同じ威力の炎弾
ギィッ!という鳴き声を最後に炎の中で光に消えるのを確認する
「なんだったのかしら?あれ?っと思ったより時間かかったわね…みんな、無事かしら」
私は城内に歩き出しながら皆の心配と先ほどの害虫のタフさの理由を考える、不安からかいつも以上に早足になるのは抑えられなかった



saidoアネモネ

激しくぶつかりお互いを貫く害虫と雷竜
轟音と共に走りぬけ雷竜化をといて振り返るこちらのダメージはほぼない
魔害虫もこちらを振り返るところだけどこっちのほうが小回りが利く
振り向ききる前に距離があることを利用し今度は遠距離から放電を始める
強力な電撃をバリバリと受ける害虫の動きが止まる
「こんなものかな?」
と思ったが害虫は何事もなかったかのように振り向いて歩いてくる
がやはりこの害虫もさっきのみたく硬い・・・
私のこの攻撃を受けて平然とされるのはにわかには信じられないが相手が予想より強かったなんて実戦の中ではよくあることだ
槍を手に今度は斬撃を繰り出す、角を振り回してこれに対抗してくるけどその程度ならば問題ない
回避しながら連続で槍を突き入れる
「ギィア!」
と害虫が嫌がっているように鳴く
ただやはりまともにダメージになっているようには見えない、どちらかと言うとうっとおしがってる?
ここまで来るとこの害虫の異常な硬さは疑う余地もないね
ヒット&ウェイをしようにも距離を開けすぎるとまた突撃をしてくるかもしれない
雷竜化で対抗できるにしてもあれは中々に魔力を使うのでいつ終るかもわからない長期戦で我慢比べには向かない・・・
その場に留まることが出来ないのも欠点と言えば欠点だ
やっぱりこの距離で戦うしかないかな?
っと思っていると角を回転させており魔力の高まりを感じる、これは角の風圧に魔力を乗せて近距離を一掃する気!?
とっさに後ろに飛ぶ、ついでに雷撃を浴びせるが害虫の攻撃は止まらず角の回転と風の魔法にて強い風が起きている
距離をとらなければまずかったけど、こうなると・・・やはり害虫は突撃の構えを見せる・・・
「やっぱり・・・」
こちらも雷竜化を構えるも横の扉が若干開いているのを確認する・・・これは・・・
相手の突撃に対して雷竜でなく放電をぶつける、もちろんダメージもないし止まりはしないが目隠しには十分
ギリギリのタイミングでドアを開け中に入る、ゴォ!っという風切り音が聞こえるギリギリでかわせた、成功だ
「ここは・・・」
武器庫だ・・・第二武器庫、普段は使われず保管されている、もちろん最低限のメンテナンスはされてるみたいだけど・・・
やばい、ここには金属の銃器も置かれている、ここに突っ込まれたら火花の一つや二つ簡単に起きるだろう
急いで出ようとするも既にドア付近に足音がする
「ここで迎え撃つの・・・?」
正直に言うと爆発自体は私なら問題ない、けどこの量の爆薬では城が崩壊するかもしれない・・・
一応壁は特殊なので事故が起きても大丈夫だとは聞いたけど・・・
慌てて部屋から出ようとするも既に害虫が既に突進のモーションに入っている
「お願いだから崩壊しないでね!」
部屋の入り口から突っ込んでくる害虫にあわせ私は自分の体を雷竜に変える
瞬間凄まじい爆発が辺りを襲う
一番強い一瞬の衝撃の回避に成功した私は壁で止まって元に戻る、そのまま高めた魔力を維持し爆発の余波のような熱をガードする
害虫はどこかに吹き飛んだのか今は炎と煙で見えないけど
やっぱり爆薬庫壁は通常とは違う素材で出来ているのか
真上の階の天上が抜けただけで3階部分の天井は崩れなかった横も部屋が2,3崩壊したがけで済んでいる
結構な惨状だけど城自体は大丈夫みたいだ
爆炎が晴れ、見ると害虫は少しダメージを受けたように黒い煙が上がっている、チャンスかもしれない
害虫もこちらを視認し距離が開いていたので突撃のそぶりを見せるこちらも雷竜で再び対抗する
初撃同様お互い突き抜け振り返るけど少しダメージのそぶりを見せる、が勢いよくこちらを振り返る
「ック!」
その時落ちてきた大きめな瓦礫が角に当たり破片がこちらに飛んでくるとっさに防ぐも槍が弾かれてしまう・・・
しまった、と思ったが遅く再び突撃してくる咄嗟に飛び上がり回避する
雷竜化は槍を雷に変換してから自分も変化していくので槍無しだと消費魔力が上がり攻撃力も若干下がっちゃう・・・先ほど爆発の時も槍でなく体から変化させたからなかなか魔力を消耗しちゃってる・・・
やるしかないかな?、どういうわけか攻撃も効き始めてる、遠距離で対処してもいいがダメージが通るのが今のうちだけかもしれない、槍で一気にいきたかったけど
どうするべきかと思うと先ほどの脚立の破片が見える、長い部分を残し割れた先は尖っていた、なによりこれなら電気も通すはず!
咄嗟に手に取り駆ける方向転換する害虫の横っ腹に破片を突き立てる、グサリと刺さった
「いっけー!!」
そこに渾身の雷撃をこめる、手から脚立の破片を通し害虫の体内に電流が流れる
「ギィィィィィ!!」という絶叫と共に光の粒子となって消える
「ふぅ」周囲の警戒しつつも戦闘の緊張を解く
終ったと、足元を見ると瓦礫と一緒に脚立の破片が落ちている
「恩返し・・・ありがとう」
ふと出た感謝の言葉と共に破片を一撫でして落ちていた槍を手に取りこの場を後にする
この件以降アネモネの部屋に彼女の貰ったトロフィーの横に脚立を立てかけることになる理由は今はまだアネモネ本人しか知るよしもないだろう




saidホーリー

「キャア!?」
私のガードを貫き害虫の光線を受けてしまう
吹き飛ばされ上下左右がごちゃ混ぜになり叩きつけられる、息が止まるほどの衝撃
「カハッ…ぐ…の…」
私は城壁に叩きつけられたらしい
その私に害虫が突進して来る
トドメのつもりだ
「まだ…まだ!!」
横に飛び出し回避する、ドカン!と壁にぶつかり一瞬止まったそこにナイフで一撃を見舞おうとするも素早く上昇されてしまった
「ハァ・・・ハァ・・・くの!」
ナイフを操作し相手にヒットさせるがそのまま飛びつ付けてる
ってことはこいつも硬いやつか!
それでも引き付けるためにナイフでの斬撃を繰り返す
するとこちらに向きを変えその場で羽ばたき出した
狙いを済ませる気なのか、ギリギリで回避してやる!
狙ってる間に削れるだけ削ってやろう!
「行くよ」
ナイフの操作に集中してさらに速度を上げて斬りつけるやはり効いてる様子はない…
っと見ると害虫から光る粉が見えた
鱗粉攻撃!?
マズイ!?中庭でこれは超マズイ!?
害虫の鱗粉攻撃と言えば近距離での高濃度なこなでしかダメージは大きくはないけどこの囲まれた中庭ならいずれ全部高濃度になる…
城の中に逃げる…いや、そうなればこの害虫は確実に見失う…ここで止めなくちゃ!
相手は中庭の壁近くの屋上付近…やるしかない!
私はナイフを操作し壁に突き刺し足場を作りそこに向かって駆け出す!
縦に点々と刺さるナイフのとってを駆け上がる多少濃度の濃い鱗粉で少しダメージはあるけどそのまま突き抜け屋上の上までジャンプする
「届いたぁ!」
背後から襲い掛かりそのまま全力でナイフを突き立てる、偶然だが鱗粉の濃い部分を通ったことで一瞬相手は私を見失ったみたいだ
「やあああ」
叩き落とすように攻撃された害虫はそのまま落下する…
「まだまだぁ!」
私も追いかけるように落下しながら一撃二撃と攻撃を繰り返しそのまま地面が迫るけど手は緩めない
「これで…どうだぁ」
地面にぶつかる瞬間に思い切りナイフを突き立てる、地面と私に挟まれた害虫は奇声を上げる
ビリビリと尋常ではない手応えを感じる、多分これ以上の攻撃は無理だ…これで効かなければ…と思い害虫を見ると光の粒が出てきてそのまま強くなった光と共に消えた…
一瞬唖然となったけど、嬉しさがこみ上げてくる
思わずガッツポーズが出てくる
「いやったー!!」
空を見上げ嬉しさを噛みしめるもすぐに任務を思い出しハッとし周りを警戒する
次の害虫が居るかもしれないダメージは受けているから次は無理できない・・・
「集合場所に行くしかない・・・かな?」
つぶやいたホーリーは中庭を後に歩き出した




saidoハツユキソウ

拝啓、団長様、私は今、城に残った事をちょっと後悔しています
氷付けにした害虫の前で悩む、このままみんなを助けに行くべきでしょうか?でもここで待ってたほうが楽・・・
じゃなくてみんなを信じて待つべきでしょうか・・・そういえばこの害虫氷付けにしたのに消えませんね、普通なら消えるんですけど
「はて・・・?」
氷に背を向けていると後ろからピキピキと不吉な音が聞こえる
「ま、まさかですよね!氷使いが相手を氷付けにするのは壊して出てくるためのフラグだなんて気のせいですよ、氷使いは当て馬じゃないんですよ、ね!」
っと振り返るとバン!と音を立てて氷が弾け飛びそのまま襲い掛かってくる
「て、うわっ!?ちょっと!?タイム、タイムですって!!」
襲って来る巨大な蜘蛛型害虫の攻撃を避けつつこちらも氷塊で攻撃をしながらどうしようかと考えます
「あ!蜘蛛さん牙すっごいかっこいいですね!、わーお洒落ですねーってダメですか!?ちょっと心狭くないですか!?」
お世辞も聞きそうにありません、まぁ知ってましたけどね!!
万が一ってありますし!不意打ちできるならそのほうがいいですしね!
避けながらツララなど出して攻撃してますがダメージにもなりません、件の固いやつですね・・・
っというかあれより大きいんですけど、こういうのこそカトレアさんにお任せしたい・・・
「ってやば!」
突っ込んでくるのを飛んで避ける、うーむ、面倒なことになりました
まぁ出口全部糸でとじられちゃってるから逃げられませんけど!
ん?あもしかして私が攻撃しながらお世辞言ってたから聞いてもらえなかったんでしょうか?
レシノルティアさんとかオンシジウムさんとかきっと友達になれる子もいるよ!とか言ってるみたいですしね、流石にこういうのには言ってないと思いますが・・・
一応攻撃を一旦やめてみましょう、そして私はにっこり笑い右手を差し出します
「さぁ、おいで、怖くないですよ~、怯えていただけだったんですよね」
決まった、決まってしまいました今度近所の子供にもやってみましょう、あ、でも寄ってきてまた冷たい、雪女とか言われちゃいますかね
「って、うおおおっと!!!?」
と思っていたらこの害虫は聞く耳持たずに突進からの牙での攻撃をしてくるので避けます
「危ないですよ、今の絶対右ひじから先くらい食いちぎろうとしましたよね!?こうなったら・・・不意打ちじゃなくてちゃんとやるしかありませんね!」
最初からそうしてくださいって半ギレなオオオニバスが頭をよぎりましたが気にしたら負けですね
そうは言っても魔法主体の遠距離ユニットな私ではこの大きさはちょっと・・・近距離は杖では・・・あ、そうだ
杖に魔力を込め剣を形成する、ついでに肩辺りに冷たいけど氷の羽のようなものも形成する、まぁ刀くらいなら使えますしね
「さぁ氷雪系最強(笑)の力お見せしましょう、とう!」
とジャンプして敵を飛び越えつつ切り付ける
そのまま後ろに回ってザクザク切りつける
「おっと!」
後ろ足で蹴り上げられるそれを下がって回避してっと
こちらに向き直った害虫が網状の糸を吐くのを確認すると
「それ」
自分の前に氷の柱を出して防ぐ
突っ込んで氷を破壊するも回り込んだ私が少しはなれたところから魔法で氷を出し攻撃する
「やっぱり硬いですね、もうとっくに倒せてるくらいの攻撃はしてるんですけど・・・本当に勘弁して欲しいです」
次は糸を一直線に吐いてくる、それを剣を作るとき一緒に作った氷の羽もどきで受け引っ張られる前にその氷を解除して砕く
思い通りにいかず突っ込んでくる害虫の攻撃を刀で防ぎ合間に切りつけながらどうしようかかんがえる、なんかちょっと敵さんが今更攻撃が効いたそぶりをしますが
まぁきっと嘘ですかね!
「効いた振りして不意打ちしようだなんて!とんでもなく卑怯な害虫ですね!」
それはともかく刀ではちょっとこのサイズ差は厳しいですね、後とりあえず残ったほうの羽もどきのせいで背中から肩にかけて冷たいですね何やってるんでしょうね私は
あ、そうです!
「へりゃぁ~!」
刀を床に突き刺し氷のツララを大量に生成して害虫を吹き飛ばします
とりあえずこの吹き飛んだ先は最初見つけた大穴、出来れば落ちて欲しいなーと思ったら案の定足を広げつっぱてこらえちゃってます
今こそ!
「これでも、くらえ~」
刀を解除し元に戻った杖に魔力を込めて害虫の頭上に巨大な氷塊を繰り出します、これで落ちてくれるはず!
激しい轟音に紛れてギュオーっと鳴声が聞こえ落ちていきます
予想外なことに光の粒子も見えます
「あ、あれ?本当に効いてたんですかね?・・・ま、まぁ流石私ですね!これでこの後は氷で蓋をすればっと」
見事氷で穴を塞いでお仕事終了ですね!
「お仕事終了ですね♪いや~大変でしたね~」





ハツユキソウの戦いが終ったその時今まで蜘蛛の糸に絡まれていたあらゆる場所から蜘蛛の巣が消えた事で何処か壊れたのか大きな音を立ててシャンデリアが大きな音を立てて落ちる
「うわっビックリしたー、あーこれ高いんじゃ…ま、まぁ私のせいじゃありませんし大丈夫大丈夫」
そこへ入り口から凄まじい魔力の気配を感じ振り返るとカトレアが戦闘モードで立っていた
「何が大丈夫よ?まぁ貴女は無事みたいでよかったけど他のみんなは?・・・というか貴女探索は出来たの?」
「他の人は見てませんけど大激戦でしたよ!私!大金星です!ドヤァ!」
答えを聞くとカトレアはそうよかったわ、とだけ答えほかを探しに行こうとするが窓の外から入ってくる影が見え咄嗟に構えるがその影は少しボロボロになったホーリーであった
「よっと、こっちも終わったよ、ちょっと苦戦しちゃったけどね」
「苦戦とはいってもその様子だと二人とも勝ったみたいね」
よかったと、侮るわけではないがカトレアが主に心配していたこの二人が無事であることにほっと胸をなでおろした
また別の入り口から足音と共にアネモネが姿を見せる
「こっちも任務、完了だよ、私が見た範囲には逃げ遅れた人は居なかった、硬い害虫は居たけど」
「お疲れ様、無事でよかったよ、後はオオオニバスかな?」
「私ですか?」
との声のしたほうをみるといつの間に来たのか大広間の二階から続く階段を降りるオオオニバスが見える
「物置に一人逃げ遅れたメイドが隠れていましたが無事シェルターに逃げてもらいました、こちらにも件の害虫は出ましたね」
「ハツユキソウも硬いやつとは遭遇はした?」
「したなんてもんじゃありませんよ、こーんなおっきな蜘蛛型害虫です、いやぁ、もう大激戦でしたよ、片腕持っていかれるかと思いましたもん」
手を広げ表現するハツユキソウ
その後カトレアに確認したがカトレアも出会ったのはあの一匹のみ
「私はカブト型が一匹大型~中型の間くらいかな?」
「私の方は芋虫型が2匹、こちらは小型でしたね、それでも思ったより苦戦してしまいました」
「私のところは蝶型の中型くらいかな?」
情報を整理するも特に害虫に共通点はない様に見えるので悩む皆、そこに
「あ、そうです、ここ着たとき大きな穴見つけましてね、そこから来たんじゃないですかね?私大発見ですね」
ハツユキソウ以外全員の想いが重なる
「「「「それを先に言いなさい!」」」」
「えぇ?先にほめてくださいよ~」
「わかりました、こちらへ来て頭を差し出してください、撫でてあげますね」
斧を片手に迫力ある笑顔のオオオニバスにハツユキソウは半歩引いて遠慮した、その後も氷で塞いだ穴を前に議論は続く
「確かにここは出所的に十分に考えられますね」
「解除します?」
「気配は・・・しないわね」
「いや、まだこの氷はそのままで団長らが帰るまで順番に見張ろう2人一組で、残りはもう一度捜索、無事ならシェルターに居る人たちを出そう」
采配を決めるホーリーこの場での脅威は去ったせいか皆にも笑顔が見える
「もうひとふんばり頑張ろう!」
おー!の掛け声にカトレアが待ったをかける
「一ついいかしら?」
「どうかしたの?」
「最初の見張り私一人で十分よ、というか私にさせて欲しいわね」
その発言に皆が注目する、魔力に関しては他の花騎士の桁違いの魔力を持つ彼女の言葉、何かを察知している可能性に緊張が走る
「いや、あの・・・食べた後にあんなんだったから、ちょっと動きたくないのよ」
この発言に皆が顔を見合わせて笑う、照れながら怒るカトレアもどこか楽しげであった
絆を深めた5人は引き続き任務に向かうのであった




発見した穴、その中に地下にある未確認の遺跡があった…
害虫自体は洞窟の奥に最近出来た地上への裂け目がありそこから入ったものと思われる
遺跡に関しては調べた所そこで一定時間過ごすことでバリヤを発生する装置のようなものであった
バリヤの発見と皆湧いたものの
研究と実験を繰り返すと害虫に対しては効果がない事が分かった
世界花の加護を得たものに対してのものでそれを打ち消す害虫には効果がない
害虫に悪用されるのみなら破壊するべきとの声も上がったが、それを止めたのは研究の最中壁画に書いてあった花騎士の戦いを描いたのも
コロシアムの存在であった
過去の文献には賭けに使われる事があったため廃止されたようだが実際訓練や腕試しでの競い合いなどプラスになるとの事で
バリアにてダメージがないことを利用した花騎士同士の戦い、コロシアム
日々の成果を試す試しあいの場としても、またそれ自体が危険なく実戦に近い訓練としても有効であるとされ
復活の声も高まりそのための工事が急ピッチにて勧められた
それと同時にバリアを発生させる遺跡について他にも存在するかどうかを確かめるため
今回この件を解決した5名が赴く事になるがそれは別のお話

  • 最終更新:2018-10-04 19:29:33

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