第一話 ブロッサムヒルからの助っ人


フィユル川の調査から二週間が経過していた。
進捗は正直芳しくない。

「正直、三人だと限界があるね」
「そうですね、一応デンドロビウムさんにどうにかならないか相談はしたのですが」
「ところでオンシジュームさんは?」
「オンシジュームちゃんなら物資の引き取りに向かってますね」

足の速いオンシジュームのおかげで物資に困る事はなかった。

「オンシジュームちゃんが戻ったら少し調査の方を進めましょう」
「了解、準備しておくね」

30分ほどたってオンシジュームが帰って来た。
三人は準備を整えてフィユル川へ。

「なんだか害虫が多くないですか?」
「今日はなんだか多いねー」
「・・・まずいですねこれは」
「振り切れるかな?」
「私とレシュノルティアちゃんは大丈夫だろうけどシンビジュームちゃん大丈夫?」
「たまには全力で走ってみようと思います」

とにかく今は撤退することを考える距離を保ちつつ撤退準備をする。
そんな三人にカマキリ型の害虫が目の前まで迫ってきていた。

「・・・んー?」
「どうしたのオンシジュームちゃん」
「なんか空から降ってきてる?」

空を見上げる3人、確かに何か空から降ってくる。
新たな害虫か・・・飛行タイプの大型害虫か。
ここにきて飛行害虫までくるのは危険だ。

「ハナモモ、先にお願いできるかしら?」
「はい、モモねえさま!いきますわ!」

上空から女の子・・・いや花騎士だ。

「ほんき!だしちゃいますわ!」

振り下ろされた武器により発生した衝撃でカマキリ型害虫が吹き飛ぶ。

「貴方達、大丈夫ですの?・・・ってレシュノルティアさん?」
「ハナモモさん!?」
「話は後ですの、まずは害虫をかたずけますの!」

ハナモモが吹き飛ばしたカマキリ害虫が起き上がりこちらに向かってくる。

「世界に感謝をささげて、この一撃を!」

シンビジュームの拳が炸裂し小型害虫が倒れる。
なおもひるまぬ小型害虫達、司令塔はきっとカマキリ害虫なのだろう。

「害虫退散!」

大型木槌とともに花騎士モモがカマキリ害虫を叩きのめす。
カマキリ害虫が倒れたことで他の小型害虫は撤退していった。

「さすがモモおねえさま!」
「モモさんまで!」
「あらレシュノルティア、フォスフォレシアぶりね~」
「はい、その節はご迷惑をおかけました」

ぺこりとお辞儀するレシュノルティア。
フォスフォレシアとはフォスの花嫁を決める祭典だ。
ちなみにオンシジュームはその祭典で1位に輝いている。

「フィユル川の調査の助っ人を頼まれたからハナモモと来たのだけれど部隊の隊長さんはシンビジューム?」
「いえ私ではなく、レシュノルティアさんです」
「えっ貴方が隊長ですの?」
「はい・・・私です」

確かにこの3人の中ならシンビジュームが隊長の方がしっくりくる、レシュノルティアが隊長の理由は特に明かされていない。
ちなみに余談だがオンシジュームは何故か雪合戦の準備をしている。

「何か意図があるとは思うのだけれど分らないし異議を唱える理由もないし良いわ」
「モモおねえさまがそう言うなら私も納得ですの」
「すみません、ご相談したりすると思います」
「うんうん、頼ってくれていいわよー」

正直不安だったのでモモが来てくれたことで少し安心できた。

「それじゃあよろしくねレシュノルティア」
「よろしくですの!」
「はい、モモさん、ハナモモさん、よろしくお願いします」

こうしてブロッサムヒルより来た心強い仲間が増えたことで今より少し調査の方が進むような気がするレシュノルティアだった。


  • 最終更新:2017-03-15 15:01:40

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