第三話 援軍と部隊分け

フィユル川 臨時拠点

侵入者に気づき近づいたレシュノルティアが見たのは同じ花騎士だった。

「えーっと、花騎士ですよね?」
「っ!あっすいません勝手に!私はフィユル川の調査のお手伝いを指示されてやってきたんです」
「そうなんだ?私はレシュノルティアよろしくね」
「これはご丁寧に、ウィンターローズ所属のセルリアです、よろしくお願いします」
「あっ所属国家も同じだね改めてよろしくね」

とりあえずほかのメンバーにも紹介を兼ねて宿舎に向かうことにする。
彼女が教師を目指しているということ、箱入り娘だったということ。
世界を知りたくて花騎士になったということ。

「あらレシュノルティア、隣の人は・・・よりこの子なんだけど」
「こんにちはー」
「あっこんにちわです」
「普通に返してどうしますの!」

ハナモモのするどい突っ込みが入る。

「ウィンターローズ所属のオジギソウです、調査のお手伝いにきましたー」
「そうだったんですね、私はレシュノルティア、一応この調査隊の隊長・・・みたいなものです」

各々挨拶を進める。
相手が花騎士とわかればこれ以上いざこざを起こす必要もない。
それに現状、人が増えるのはありがたい。

「あと三人ほど派遣されてくるはずですよ」
「思ってたより調査のほうが進みそうだね、それに楽しくなりそう!」
「デンドロビウムさんが意見具申してくださったのでしょうか?」

宿舎は広いので十人いても大丈夫な広さがある。

「これで別方向の調査とか幅が広がりますね」
「近いうちに到着すると思うんですよー私とセルリアさんが先行してきただけなのでー」
「じゃあその三人が到着したら二部隊に分けるといいわね」
「そうですね」

セルリアの話によるとブロッサムヒルから追加で増援がくるらしい。
その花騎士と案内役でウィンターローズよりもう一人派遣されてくるそうだ。

「皆の特徴を確認して部隊分けをするわよ」
「そうですね、調査場所がウィンターローズということも考慮しないとですね」

ウィンターローズは気候的にも地理的にも他の国と違い雪が積もっている地形なため。
慣れないうちの雪上での戦闘は苦労する、そのためウィンターローズの調査をするのは難しい。
今の時点でウィンターローズ所属はレシュノルティア、オンシジューム、シンビジューム、セルリア、オジギソウの五名
加えてもう一人来ると言うことで六名いることになる。

「ではウィンターローズ所属を三名づつで部隊分けしますね」
「とりあえず残りの派遣部隊が来るまでは暫定でしか組めないわね」
「あっ残りの三名も明日には辿り着けると思いますよ」
「雪も朝には止んでそうですしねー」
「そうなんですか?では明日もう一度皆に集まってもらうということで」

その場は一度解散となり各自就寝することになる。
次の日の朝、追加の派遣組も到着。

「お待たせにゃ」
「あっエノコログサさんでしたか、でこちらが・・・」
「ブロッサムヒル所属のエニシダです、よ、よろしくお願いします!」
「同じくブロッサムヒル所属のリュウゼツランよ、よろしくね」

各自の能力を聞き部隊編成を決める事にする。
レシュノルティアをリーダーとする第一部隊とモモをリーダーとする第二部隊だ。

「では私の部隊メンバーはハナモモさん、セルリアさん、エノコログサさん、リュウゼツランさんになります」
「私の方はオジギソウ、オンシジューム、シンビジューム、エニシダよ」
「では各部隊に分れ調査の方を進めます!」

自分の武器の確認と備品の確認のため自室に戻るレシュノルティア。
準備を終えて第一部隊の会議室へと向かう。

「そういえばレシュノルティア、ブラックバッカラ様からこの子を届けて来いって言われたにゃ」
「ギィ!」
「・・・チーくん!?」
「あらチーくんですの」
「害虫・・・?」
「この子は私達を襲ったりしませんので大丈夫です」
「そうなんですか?」
「私もそれについては保証しますの」

彼と出会った経緯などを他のメンバーに話す。
各自特に大きな疑問は持たずだった。

「では前衛は私、ハナモモさん、中衛をセルリアさん、後衛をエノコログサさん、リュウゼツランさんで」
「了解ですわ」
「はい、頑張ります」
「頑張ってブラックバッカラ様に褒めてもらうにゃー」
「皆の背中は守って見せるわ」

こうしてぐだぐだやっていた調査を本格的に進められるようになった。
しかし部隊分け早々困難が待ち受けてる事などこの時の彼女らは知る由もなかった。

  • 最終更新:2017-06-20 01:47:23

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